日勤の介護職が限界な人ほど夜勤向き

大変なイメージのある介護施設の夜勤ですが、実態では日勤と同じ業務も多く、イメージだけが独り歩きしています。介護の仕事に慣れても日勤に働きづらさを感じている人にとって、夜勤こそ働きやすい介護業務でもあるのです。

まず、夜勤業務は日勤業務に比べて人間関係に悩みにくくなります。日勤では複数人のスタッフと働くため、環境によっては人間関係の摩擦が生じがちです。

しかし夜勤であればスタッフの人数が減り、1人で夜勤業務を行う施設も少なくありません。夜勤の中でも深夜帯の業務は、基本的には入所者が就寝中の時間帯です。日勤のようにレクリエーション・コミュニケーションが必要な業務ではありません。

ただし、眠れない入所者への対応は必要になります。それでも全体的な業務量で考えると、スタッフのペースで進められる傾向があります。

夜勤は給与面でもメリットがあります。夜勤手当は施設によって異なりますが、3,000~10,000円が相場です。日勤ほど業務が目白押しではないことも相まって、夜勤の仕事に慣れてくれば日勤の業務よりも楽で給料が高いことがメリットとなります。

ただし、これらの夜勤の魅力がおすすめできないのが、まだ日勤の仕事に慣れていない新人介護士です。夜間では入所者の安否確認があるなど、緊急の救急対応を求められることがあります。

夜勤スタッフが1人の時には、緊急時における臨機応変な対応力が求められます。マイペースにやれても、決して気楽な仕事ではないことを念頭に置きましょう。